「藍色」は「JAPAN BLUE」とも言われ世界的に注目されています!
夏祭りや花火大会のシーズン、ゆかた姿を目にする機会が多くなりますね。最近はカラフルなゆかたもありますが、「藍色」のゆかたは洗練された大人の雰囲気を感じさせてくれます。
「藍」の歴史は古く、インドからシルクロードを通って中国・朝鮮半島そして日本へと伝わり、飛鳥時代には藍染めがあったとされています。藍染めは青色の成分・インディカンを含む植物から作られ、日本では植物のタデ藍を使って絹や麻を染めていました。また、「藍」には殺菌・消臭・保湿効果があり鎌倉時代の武士は鎧の下に藍染めの肌着を着ていたそうです。江戸時代になると綿が栽培され作業着から高級着まであらゆるものが藍染めになり、生活全体に広がっていきます。のれんや身の回りの生活雑貨まで、暮らしの基本の色となったのです。
明治時代には、日本人が様々なものに藍色を使っていることに感嘆したイギリス人学者のロバート・アトキンソンが、その色彩を「Japan blue」と呼び世界に広めました。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も著書「知られぬ日本の面影・私の極東に於ける第一日」に「青い屋根の小さな家屋、青いのれんのかかった小さな店舗、その前で青い着物姿の小柄な売り子が微笑んでいる。」と日本の第一印象を記しています。人も街も全てが「藍色」の光景・・・。たくさんの色が氾濫する今では想像するしかありませんが、それはなんて美しいことでしょう! タイムスリップして見てみたいですね。
日本の伝統色「藍色」は、2020年に開催される東京オリンピックエンブレムにも使われ、世界の注目を集めています。 今回のスタイルラッピングは、そんな悠久のストーリーのある「藍色」をフィーチャー。ラッピングペーパーの裏側を使って日本人の奥ゆかしさを、鈴をつけて「音色」も贈り物にするアイディアをご紹介します。この夏、ラフカディオ・ハーンが見た「藍色の世界」を楽しんでみましょう。
1. ペーパーは箱のすべての辺がかぶるくらいの正方形にカットします。
2. ベーバーの中心に箱を置き手前からかぶせます。
3. 左側のペーパーを箱の少し内側に向かってかぶせます。
4. 箱の中央で折ってテープでとめます。
5. 右側も同じようにかぶせます。
6. 箱の中央で折ってテープでとめます。
7. 後ろ側のペーパーを少し内側に向かって折り上げます。
8. 手前にかぶせテープなどでとめます。
9. 麻ひもを箱1周分+蝶結び分を2本用意します。
10. 2本一緒に箱に掛けます。
11. 2本一緒に蝶結びをします。
12. 箱の上の方の麻ひもを左右に開いてできあがり!
十字がけ
1. 麻ひもを十字に掛けます
2. 片方に鈴を通し固結びします
3. 長めに残して先の方で結び目を作ってできあがり!
- 薄い柄物のペーパーは裏を使うと柄がうっすら透けて美しく開けた時の感動も!
- ペーパーは表裏どちらでも包めます。
- 長方形の箱を包む場合は長い辺から包み始めます。
- もみ和紙などを使っても素敵です。
SNSで簡単に近況報告できる時代ですが、暑中見舞いや残暑見舞いを送ることはとても素敵な贈り物です。そんな時、手作りの封筒で送ってみてはいかがでしょう。手紙と一緒に心をこめた封筒で送る、手作りならではの気持ちが添えられるアイデアです。郵送する場合、郵便物の定型サイズで手作りすると良いでしょう。暑中見舞いを出す時期は諸説ありますが、暦の上で小暑から立秋の前日まで、残暑見舞いは立秋から白露まで(又は8月31日まで)が一般的とされています。日頃会えそうで会えない友人やお世話になっている人に、素敵な季節の挨拶状を届けてみましょう。
- 定型サイズに折った手紙をラッピングペーパーに置き、左右は合わせ目が 少し重なるくらいに、上下は1㎝ほど余裕をみてカットします。
- 左右を合わせ、重ね目をノリで貼ります。
- 下を1㎝ほど折り、両サイドを斜めにカットします。
- 裏ののりしろをカットしてノリで貼ります。
- 上も同じようにします。
- 宛先などはペーパーの裏側を使用した場合は直接、表側を使用した場合はラベルシールに書きます。