ENJOY WRAPPING,ENJOY GIVING
我々が属する包装業界は、消費者ニーズの多様化、環境負荷への対応、そして購買行動のデジタルシフトにより、大きな変革を求められています。この変化に対応し、持続的な競争優位性を確立するため、シモジマはデジタル技術を活用した業務プロセスの改善とビジネスモデルの変革を推進します。「事業推進型」と「生産性向上型」の2つの観点から事業を展開し、DX施策を通じて、新たな価値創造と業務効率化を実現し、持続可能な成長と社会貢献を目指します。
事業推進型DXでは、「シモジマ型オムニチャネル政策」を基盤に、店舗・EC・営業をシームレスに連携させ、顧客接点のデジタル化を進めています。具体的には、シモジマアプリやECサイト「シモジマオンラインショップ」、お客様専用サイト(BtoB向)「i-Order」の強化、商品情報の管理、データ活用によるマーケティング強化を推進し、顧客満足度とLTVの向上を目指しています。
また、CRM(顧客関係管理)を強化し、店舗・EC・営業で統合された顧客データを分析することで、個別ニーズに応じた提案やマーケティング施策の最適化を目指しています。データドリブンに対応した販売戦略により、ターゲット顧客へのアプローチを強化しています。さらに、AIツールを活用したデジタルマーケティングの高度化を推進し、集客・接客・販促の各段階でパーソナライズを進め、顧客のLTV(生涯価値)向上を目指します。
これらの施策を通じて、シモジマはデジタル技術を活用し、顧客満足度を高めながら、持続的な成長と新たな価値創造を実現していきます。
生産性向上型DXでは、受発注業務のデジタル化と業務効率向上を目的に、企業間電子商取引(WEB-EDI)の導入を推進しています。2023年には仕入先向け「s-Order」を稼働させ、受注管理システム「i-Order」と連携することで、仕入れから受注までの自動化を実現し、今後はWEB-EDI比率のさらなる向上を目指します。
また、DX研修にも注力し、MOS資格取得の推奨など、DX人材育成を積極的に推進しています。業務フローや社内帳票のデジタル化など具体的な業務変革を促進し、より生産性の高い業務の実現に向け取組んでいます。
さらに、シモジマは小規模の販売先・仕入先との共存共栄を重視し、サプライチェーンマネジメントの最適化の観点から、デジタルプラットフォームの活用や生産性向上を指向したシステム開発を推進しています。仕入先と販売先をマッチングさせることで、双方がWin-Winとなるデジタルサービスの提供を目指します。
シモジマは、DX戦略を全社的に推進するため、2021年にDX委員会を発足しました。DX委員会は、経営層・各事業部門・情報システム部、DX推進部が連携し、デジタル変革を加速させ、未来に向けて前進しています。
シモジマは、DXの進捗と効果を定量的に評価するためのKPI(2026年3月期まで)を設定し、DX施策の推進・改善を行っています。
事業推進型(顧客体験の向上)
生産性向上型(業務効率化・EX向上)
DX人材育成
これらのKPIを継続的にモニタリングしながら、DXの進捗を可視化し、事業成長と業務改革の両面から最適な施策を実施していきます。